最近、ニュースでよく耳にする「円安」。何となく不安な気持ちになる人も多いのではないでしょうか?実は、円安は私たちの生活だけでなく、資産形成にも大きな影響を与えるんです。
そこで今回は、初心者の方でもわかりやすく、円安時代の資産形成について解説します。
1. 貯金だけではダメ?円安が資産に与える影響
昔から「貯金は安全・安心」と言われてきました。確かに、預金は元本保証があり、確実に資産を維持できるというメリットがありますよね。
しかし、近年は金利が非常に低く、預金だけでは十分な資産形成が難しい状況です。特に、近年続く円安の影響を受け、実質的なリターンはさらに低下しています。
例えば、1年前に1ドル100円で1万円分のドルを購入し、1年後に1ドル110円で売却した場合、為替差益で1,000円の利益を得ることができます。
しかし、預金金利が0.01%だった場合、1年分の利息はわずか10円にしかならず、為替差益の大半を帳消しにしてしまいます。
このように、預金は安全性が高い一方で、金利が低く、円安の影響を受けやすいというリスクがあります。
2. 外貨預金で円安リスクを分散
外貨預金は、円以外の通貨で預金を行う金融商品です。米ドル、ユーロ、豪ドルなど、様々な通貨で預金することができます。
円で貯金するのではなく、アメリカドルで貯金するイメージです。
外貨預金のメリットは、大きく2つあります。
1つ目は、円預金よりも高い金利が期待できる点です。金利の高い国の通貨で預金することで、円預金よりも多くの利息を得ることができます。
2つ目は、為替差益を得られる可能性がある点です。例えば、円安ドル高であれば、ドル建てで預金しておくと、円換算時に預入額よりも多くの円を受け取ることができます。
しかし、外貨預金には為替差損のリスクもあります。円高ドル安であれば、ドル建てで預金しておくと、円換算時に預入額よりも少ない円を受け取ることになります。
これがリスクです。しかし債券や株と比較するとリスクは低めです。比較的安全ということです。(あくまでも比較的です)
外貨預金は、預金よりもリスクが高い金融商品ですが、円安リスクを分散し、資産形成効果を高める手段として有効です。
3. 外貨預金の種類と選び方
外貨預金には、様々な種類があります。代表的なものは以下の通りです。
- 普通預金: 手数料無料で預け入れや引き出しが自由にできる預金です。金利は低めですが、使い勝手が良いです。
- 定期預金: 一定期間、預金を引き出せない代わりに、普通預金よりも高い金利が適用される預金です。円の定期預金と同じですね。預入期間や金利は、金融機関によって異なります。
- 外貨MMF: 外貨建てのマネーマーケットファンドです。複数の外貨建て資産に分散投資されており、比較的リスクを抑えながら運用することができます。
外貨預金を選ぶ際には、以下の点に注意する必要があります。
- 金利: 金利は、金融機関や預入する通貨によって異なります。できるだけ金利の高いものを選ぶことがポイントです。
- 手数料: 外貨預金には、買付手数料や売却手数料など、様々な手数料がかかります。手数料が安い金融機関を選ぶことがポイントです。
- 預入期間: 定期預金の場合は、預入期間を確認する必要があります。途中で解約すると、解約手数料がかかる場合があります。
- 為替リスク: 外貨預金には為替リスクがあります。為替変動による損失が発生する可能性があることを理解した上で預け入れましょう。
手数料はネット証券が安いです。
大手銀行窓口などは、人員を配置している関係で、どうしても手数料を高く取られてしまいます。
4. 外貨預金はあくまでも資産形成の一環
外貨預金は、円安リスクを分散し、資産形成効果を高める手段として有効ですが、あくまでも資産形成の一環として捉えることが重要です。
投資には必ずリスクが伴います。外貨預金も例外ではありません。為替差損のリスクを十分に理解した上で、余裕資金で預け入れるようにしましょう。
また、外貨預金以外にも、株式や債券など、様々な資産に分散投資することが重要です。分散投資することで、リスクを抑えながら効率的に資産形成を進めることができます。
5. まとめ
円安時代の資産形成は、預金だけでは難しい状況です。
外貨預金は、円安リスクを分散し、資産形成効果を高める手段として有効ですが、あくまでも資産形成の一環として捉え、余裕資金で始めることが大切ですね。
コメント